古墳時代(大和時代)

 5世紀ごろ、大和朝廷(大和王権)の支配力が日本全国に及び、国が一つまとまっていきました。大王(おおきみ)とよばれる権力者はその力を誇示するように前方後円墳など大きな墓を築きました。これら大阪地域に多くあります。日本武尊は国を一つにまとめていく上で重要な役割を果たした人物だと言われています。

神功皇后(じんぐうこうごう)[170~269年]

気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)『日本書紀』
息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)『古事記』
息長宿禰王(おきながのすくねのみこ)の子として生まれました。仲哀天皇の皇后となり応神天皇の母です。仲哀天皇が崩御すると神功皇后が実権を握りました。そして、国に従わない熊襲を討伐し、その後新羅征討のため身ごもったまま朝鮮半島に出兵しました。

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神花山古墳の女王[生没年不明]

神花山山頂部にある全長約30mの前方後円墳から女性の人骨がはっけんされました。そのため、この一帯は女性が王として治めていたと考えられています。

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神武天皇(じんむてんのう)[生年不明~紀元前585年]

神日本磐余彦天皇(かん やまといわれびこのすめらみこと)
日本の初代天皇とされる。九州から各地を平定し東征してきた神武天皇は大和の橿原宮で即位しました。

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継体天皇(けいたいてんのう)[450~531年 不明]

男大迹王(おほどのおう)、第26代天皇で、第25代武烈(ぶれつ)王には後継ぎとなる皇子皇女がいなかったため、越の国から招くこととなりました。樟葉宮(くずはのみや)、現在の大阪府枚方市で即位しました。

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吉備津彦命(きびつひこのみこと)・彦五十狭芹彦命(ひこいさせりひこのみこと)[生没年不明]

岡山県における桃太郎のモデルとなった人物です。第7代孝霊天皇の皇子であり、四道将軍の一人として西国に派遣されました。大和朝廷が全国支配をしていく上で大活躍しました。

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仁徳天皇(にんとくてんのう)[生没年不明]

大鷦鷯尊(おほさざきのみこと)は第16代天皇です。大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)の被葬者とされています。「日本書紀」に、仁徳天皇が御陵を造営しようとしたと時、鹿が野の中から走り出て倒れ、その耳から百舌鳥が飛び去ったので、この地を百舌鳥耳原 (もずのみみはら)と呼ぶことにした-と書かれていました。

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息長宿禰王(おきながのすくねのみこ)[生没年不明]

息長宿禰王(おきながのすくねのみこ)は滋賀県米原市から長浜市にかけての琵琶湖北部一帯を治めていた豪族です。娘は気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)で後に仲哀天皇の皇后となる神功皇后(じんぐうこうごう)です。

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武内宿禰(たけうちのすくね)[生没年不明]

第12代景行天皇、13代成務天皇、14代仲哀天皇、15代応神天皇、16代仁徳天皇まで5代の在位期間の長い天皇に使えたと言われている大臣です。そうすると年齢は約300歳となってしまいます。

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豊木入日子命(とよきいりひこのみこと)・豊木入日子命[生没年不明] 

東国で力のあった上毛野君(かみつけののきみ)、下毛野君(しもつけののきみ)の祖先とされています。

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日本武尊・倭建命(やまとたけるのみこと)・日本童男・倭男具那命(やまとおぐな)[生年不明~113年]

第12代景行天皇の皇子で、九州から東北地方に至るまで中央の意向に背くものたちを武力でおさえてきました。大和朝廷が全国にその支配力を広めていく上で大活躍した人物です。実在の人物ではない、複数いたなど伝説上の人物と考えられていますが、日本各地に日本武尊を神としてまつる神社が多くあることから、日本武尊の征西・東征は実話と考えている人たちもいます。

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弟橘媛(おとたちばなひめ)[生没年不明]

『日本書紀』表記-「弟橘媛」  『古事記』表記-「弟橘比売命」 『常陸国風土記』表記-「大橘比売命」「橘皇后」
日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃で東征に同行していました。日本武尊軍が三浦半島から船で房総半島へ渡ろうとしたとき、海が荒れ時化となって船を進めることが出来なくなりました。これは海神によって航行を妨げていると考えた弟橘媛は自ら海中に身を投げて海神を鎮めました。これによって海は静まり、無事に船を進めることができました。
「さねさし相模の小野に燃ゆる火の火中に立ちて問ひし君はも」

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倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)[生没年不明]

孝霊天皇の皇女で、箸墓古墳(奈良県桜井市)の主とされています。また、卑弥呼と同一人物だとする説もあります。古事記では「夜麻登登母母曽毘売(やまととももそびめ)」と表記されています。

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