明日香村最新情報
2007年9月23日

 静寂な飛鳥寺

 残暑厳しくも,寺の中はそれを感じさせない。飛鳥大仏を前に手を合わせるが,祈るためでなく,1500年の時の重さへの畏敬の念からかもしれない。
 入鹿首塚と甘樫丘

 飛鳥寺の西門を出て入鹿首塚の前を通り,甘樫丘を見ながらたんぼ道を飛鳥京跡へと歩く。以前は自転車を走らせていたが,このごろは歩くことが多い。自転車なら広範囲に移動できるけれど,歩くのは限度がある。だから,飛鳥京跡の次は酒船石を見て,亀の石像を覗いたら,万葉ミュージアム前の売店でヨーグルトを飲んで帰るコースと決まっているのです。
 彼岸花

 別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)は仏教の梵語です。彼岸の頃,真っ赤に燃えるように咲くことから彼岸花と名付けられているそうです。子供の頃にお寺でよく見かけました。花を折って持ち帰ると,「毒があるから捨ててこい」と親に怒られたものです。

 棚田の彼岸花は人によって植えられたものです。畦道(あぜみち)に見られることから,崩壊を防ぐための目的もあるようです。
 案山子 1

 明日香稲渕地区の棚田で毎年行われる案山子コンテストは,彼岸花の咲き誇る時期でもあって,毎年多くの人が訪れます。休日は臨時売店もでて盛況です。赤米や五穀米などで焼いた餅がおいしかった。
 案山子 2

 今年の巨大案山子は桃太郎でした。「棚田日本一」らしく,堂々とした案山子に見入ってしまいました。ここは家族の記念撮影場所No1でした。
 案山子 3

 たくさんの案山子が立ち並ぶ中,私のお気に入りはこの案山子です。「おいしいおにぎりを召し上がれ」・・・・弁当を持たずに出かけたのでお腹がすきました。
 「朝風」石碑

 平城京の長屋王木簡に「竹野王子」「旦風」という文字が見られます。その「旦風」は「朝風」にあたるそうです。これは竜福寺の竹野王碑にもあるそうです。南淵山や飛鳥川を見ることができるこの地に石碑が立てられています。
竹野王碑

 竜福寺(高市郡明日香村大字稲渕)にある石塔。下段表面に,「天平勝宝三年(751年)歳次辛卯四月二十四日丙子 従二位竹野王」と文字が刻まれています。
 「朝風」より

 聖地 南淵山を望みます。

柿本人麻呂の歌
弓削皇子に献る歌一首

御食(みけ)むかふ南淵山(みなぶちやま)の巌(いはほ)には落(ふ)れる斑雪(はだれ)か消え残りたる

 南淵山に降った雪でしょう。岩の上に雪が消えずに残っていますね。

 棚田 1

 棚田には自然のダムとしての働きがあるようです。降った雨が棚田に蓄えられ,一度に流れない仕組みができています。少しずつ地下にしみこんでいきます。 
 棚田 2

 米の生産場所である棚田は,田園風景として,それを見る人の心に安らぎを与えています。棚田のもつ美的空間の中に浸りたいのは,体の治癒能力が要求していることなのかもしれません。
 飛鳥川の飛び石

 飛鳥川に置かれた石橋です。古代の人はこのような石を橋として利用していました。四季折々の顔を見せるこの「橋」は,飛鳥の中でも私のお気に入りの場所です。
 飛鳥川

 自然の中のきれいなものを見たい。水と花と木と,休日は体のためにいいことをしたいと考えるようになりました。近場で探すこともあるけれど,時々は遠出もしたいと思います。普段の生活とは全く違うことをしてみたいと思います。実は,単に,じっとしていることが嫌いなマグロ的生き方をしているだけなのですが・・・・。
 
 サプリメント

 肉が嫌いで食べない。野菜は大好き。魚も好きだから寿司も好き。食事で摂取する栄養は健康な体を維持するのには十分ではなく,そのためサプリメントは欠かせません。ビタミン,鉄,アミノ酸とプロテイン・・・・結構な量かもしれません。でもなんだか誤魔化しの世界です。本当は栄養バランスのよい食事が大切です。同じように,いくらハイビジョンでも,実物には勝てません。高性能な薄型液晶テレビを見てるより,どこかに出かけて花でも見ていたいと思います。
 藤原京 1

 久しぶりに行きました。何やら赤いものがたっているので近づいてみると,建物の柱の復元とわかりました。こんなに広大な場所が宅地や工場も建たずに残っていることにいつも感心します。
 藤原京 2

 2007年4月より,飛鳥藤原京第148次調査が行われ,先日公開説明会が行われました。残念ながら参加することはできず,今回発掘された切石列は大極殿院の南側にあった閤門(こうもん)のものです。
 藤原京 3

 閤門は大極殿院(大極殿を囲む区域)と役人の仕事場でもある朝堂院との境の門です。この基壇の切石列が今回確認されました。2007年9月24日現在,まだ調査中で,その様子を見ることができました。
 復元柱は,実際の基壇位置より南へ30mの場所にあります。
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