春日局(斎藤福)(かすがのつぼね(さいとう ふく)[1579~1643年]

美濃の斉藤氏の一族の父斎藤利三は丹波で明智氏に仕えており、福は現在の兵庫県丹波市にある興禅寺(こうぜんじ)で生まれました。本能寺の変と続く山崎の戦い以降、福は母方の実家のある美濃の稲葉家で過ごしました。その後、稲葉正成の妻となり、その素養が認められ将軍家の乳母となるため離縁し江戸城に入りました。そして、徳川秀忠の子の竹千代の乳母となり、竹千代が3代将軍徳川家光となると、大奥の実権を握るようになりました。「春日局」は上洛の際賜った号です。